【腹痛・下痢】子供がお腹を痛がる時や下痢の時の考えられる原因や病気は?
0歳~5歳くらいまでの子供の
腹痛や下痢について考えられる病気について記載していきます。
【下痢をした時】
熱がない場合
- 機嫌はよく食欲もある。だけど下痢が続く場合。
乳糖不耐性下痢症
ミルクや牛乳、乳製品をとると下痢や嘔吐を起こす。
乳糖を含む食物を制限。乳糖を分解している乳製品は摂取可能なので、分解処理した製品を選ぶようにしましょう。
- 特定の食べ物を食べて下痢をする場合。
食物アレルギー
食物によって起こるアレルギー反応のこと。
特に乳幼児に多く、重症化してしまうと、アナフィラキシーを起こしてしまう場合があります。
2時間以内に症状が出る即時型反応、6~8時間後に出る遅発型反応に分けられます。
初めての食べ物を食べさせる時は、注意してみてあげましょう。
熱がある場合
- 激しい嘔吐や下痢、高熱や血便を伴う場合。
食中毒
細菌やウィルスなどの病原体に汚染された食品を食べたり、病原体が付着した器具や人の手を介して感染する急性の胃腸炎。
水分と電解質(イオン飲料など)を補給し、脱水症を予防しましょう。また、感染を防ぐために、マスクや手袋をして処理をします。嘔吐物や、排せつ物で汚れてしまったものは、塩素系消毒薬を使い消毒しましょう。捨てるものは、密封してから破棄します。
- 激しい嘔吐や激しい下痢。
感染症胃腸炎
ウィルスや細菌が原因で胃腸に炎症が起こる。
冬に多い、ロタやノロなどのロタウィルス性胃腸炎などもあります。その場合、便が黄色がかった白い水様便で、酸っぱいにおいがします。
食中毒と同じように対処してください。
- 高熱が出て非常に機嫌が悪い場合
インフルエンザ
感染力が強く、重い風邪の症状が出る。典型例では、1~3日間の潜伏期間の後、突然40℃近い高熱が出て、症状が急激に悪化します。
発熱と同時に、頭痛、全身の倦怠感、関節痛、筋肉痛などの症状が普通の風邪よりも強く出るので、機嫌が悪かったり、ぐったりとしてしまいます。発熱と前後してせき・たん・鼻水・くしゃみなどの風邪の症状も現れます。
下痢や嘔吐などの消化器症状を起こす場合もあります。
気管支炎や、中耳炎、急性脳症、肺炎などの合併症を引き起こすことがあるので注意が必要です。
- 発熱や鼻水、せきなどの風邪の症状を伴う場合。
風邪症候群【風邪】
風邪の原因はほとんど、ウィルスで、くしゃみやせき、鼻水などを通して飛沫感染でうつります。
感染すると、数日後にせき、鼻水、微熱、などの症状が出始め、次第に熱が上がり、呼吸や脈拍が早くなります。
ピークは引き始めの2~3日。少しずつ軽くなり、1週間程で治ります。
ウイルスの種類によっては、下痢や嘔吐、発疹、目の充血などの症状がでることもあります。
お腹を痛がるときの考えられる病気
便通がよくない場合(機嫌も悪い時)
- 便が何日も出ていなく、お腹が張っていきんでる。
便秘
便が硬かったり、排便に痛みを伴う。毎日排便があっても、便が硬くなかなか出なかったり、出すときに痛みを伴う場合は便秘だと考えましょう。
排便の間隔は個人差があり、2~3日間隔が空いていても、食欲があって機嫌がよく、毎回スムーズに便が出ていたら便秘ではありません。
便秘の場合、お腹を『の』の字にマッサージをしてあげましょう。
そして水分や植物繊維、乳酸菌等を、積極的にとるようにします。個人的にはミカンもおすすめです。
月齢の低い赤ちゃんは綿棒にベビーオイルを浸し、肛門に入れゆっくり動かしてあげることで、便が出ることがあります。
- 授乳に30分以上かかり、体重が増えない。
おっぱい不足による便秘
こちらは上記の便秘と同じなのでご参照ください。
便通がよくない場合(機嫌は悪くない時)
- 排便時に痛がる。便に血が混じる。
裂肛
便秘で便が硬くなり、排便のいきみで肛門が切れて出血する病気が、裂肛です。
便秘を改善することでよくなります。
- 便が硬く排便がつらい。便がコロコロしている。
繊維不足・水分不足などによる便秘
こちらも便秘を改善することでよくなります。
お腹を痛がるとき
便の色が白い
- 嘔吐に続いて白い水のような下痢便が出る場合。
感染症胃腸炎(ロタウィルス性胃腸炎)
ウィルス主に口から侵入して起こるウィルス性胃腸炎。
激しい嘔吐は1~2日でおさまりますが、下痢は徐々に激しさを増し、多い時は1日に10回以上も出ることがあります。
便は少し黄色がかった白い水様便で、酸っぱいにおいがします。
水分と電解質(イオン飲料など)を補給し、脱水症を予防しましょう。また、感染を防ぐために、マスクや手袋をして処理をします。嘔吐物や、排せつ物で汚れてしまったものは、塩素系消毒薬を使い消毒しましょう。捨てるものは、密封してから破棄してください。
- 黄疸が長引き、クリーム色・灰色の便が出る場合。
胆道閉鎖症
肝臓と十二指腸を結ぶ胆管が完全に詰まってしまい、胆汁を十二指腸に送り込めない、原因不明の病気。
進行すると、生命の危険があり緊急手術が必要。クリーム色・灰色の便が出たらすぐに受診しましょう。
便の色が赤い
- 排便時に痛がり、硬い便が出て、便に血が混じる場合。
裂肛
便秘で便が硬くなり、排便のいきみで肛門が切れて出血する病気が、裂肛です。
便秘を改善することでよくなります。
- 激しい嘔吐や下痢。高熱や血便を伴うことがある。
食中毒
細菌やウィルスなどの病原体に汚染された食品を食べたり、病原体が付着した器具や人の手を介して感染する急性の胃腸炎。
水分と電解質(イオン飲料など)を補給し、脱水症を予防しましょう。また、感染を防ぐために、マスクや手袋をして処理をします。嘔吐物や、排せつ物で汚れてしまったものは、塩素系消毒薬を使い消毒しましょう。捨てるものは、密封してから破棄してください。
- 10分~30分おきに激しく泣き、吐く。
腸重積症
腸の中に腸が入り込み血液が流れなくなる。これを放置しておくと壊死してしまいます。
元気だった赤ちゃんが突然激しく泣き出し10~30分おきに泣く、泣き止むを繰り返すのが特徴です。
場合によっては、青白くなり吐くこともあります。また粘液と血液が混ざってドロリとした血便(粘血便)が出ることもあります。
治療が遅れると命にかかわることがあるため、早期に発見する必要があります。症状が見られたらすぐに受診しましょう。
腹痛は病気が原因のときだけではなく、便秘や精神的なことが原因の場合もあります。
お腹が痛いだけでなく、他に症状がないか確認することが大事です。
下痢をした場合は、普段の便とどう違うのか、発熱などを伴っていないか確認します。
また機嫌のよさや、元気など子供の様子を観察しましょう。また下痢は、便と一緒に水分も出てしまうので、脱水症状にならないように水分と電解質を補給し、予防することが大切です。
病院へ受診する際は、普段との様子とどう違うのか、便の回数や、色や硬さ、他にも症状があるのかを伝えましょう。
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